コンゴナイルスクールセンター

キブ湖の東岸のやや北に位置するコンゴナイルという町は、ルワンダ内でも貧しく、まだ国際支援もあまりされていません。コンゴ民主共和国との国境近くにあるため、治安がまだ不安定だと考えられていたり、地震が多いという点で、日本からの援助は特に遅れています。

この地にある小学校「コンゴナイルスクールセンター」には、現在864人の子どもたちが通っています。

1994年に起こったジェノサイドで大きな犠牲者を出し、片親を亡くした生徒が341人、両親のない生徒が124人もいます。授業料は無料ですが、国からの補助は教員の給料以外出ておらず、経営はこの地に教会を持つカソリック系の団体が行なっています。教室には、ガラスのない木の扉のついた小さな窓が2つあるだけで、中はとても暗いのに照明はありません。それに、数年前の地震の被害がまだ残っており、15ある教室の内、5つがテント教室のままでした。現在、新しい教室を建設中です。

 大きな問題がありました。この地には、まだ、中学校ができてなくて、子どもたちは最も近くにある中学校まで、山道を片道2時間かけて、通わなければなりません。それに、中学入学のための国家試験が難しいという事情もからんで、コンゴナイルスクールセンターの卒業生は、毎年100人以上もいるのに、中学校に通うのは、わずか2,3人しかいません。

 そこで、わたしたちは、壊されていく古い教室を、毎年1つずつリペアしていき、何年か後に中学校を完成させる援助をすることを決定しました。1つ教室が完成するだけで、1学年が遠くまで通わなくてすむようになります。

コンゴナイルから見たキブ湖
コンゴナイルから見たキブ湖

現在の教室

小学校の教室
小学校の教室

念願の中学校の教室へのリペア工事が始まりました。9月の始業には間に合うはずなのですが・・・。